どうも!ぼんたつです!
ANAは2026年9月29日に、SFC(スーパーフライヤーズカード)制度改定の見直しを発表しました。年間決済額300万円未満の「SFC LITE」でも、条件付きでANAラウンジを使えるようになっています。そこで気になるのが「これからSFC修行をする意味はあるのか」という点です。この記事では、ANA公式ページの数字だけを使って、修行に必要な区間数、スケジュール、元が取れる家庭と取れない家庭の分かれ目を計算しました(公式ページは2026年10月1日に確認)。
結論から書くと、修行の価値は「家族カードを含めて、ANAカードとANA Payに年300万円を寄せられるか」でほぼ決まります。300万円を寄せられるなら、手に入るのは従来とほぼ同じSFC(PLUS)です。届かない場合はLITEになり、国内線ラウンジは年末年始やゴールデンウィークなどの混雑時に使えないことがあります。連休中心に旅行する子連れ家庭が、ラウンジ目当てで修行するなら慎重に考えたほうがいいと思います。



結論:修行の価値は「年300万円を寄せられるか」で決まる
新制度では、SFCに新しく入会した人は一律で「SFC LITE」から始まります(100万ライフタイムマイル到達者を除く)。そのうえで、毎年の決済額が300万円以上ならPLUS、300万円未満ならLITEになります。つまり、修行で手に入るのは「SFCを持つ権利」で、その中身は修行のあとの決済額で毎年決まる、という仕組みです。
| 家庭のタイプ | 修行後に手に入るSFC | 判断の目安 |
|---|---|---|
| 家族カード込みで年300万円以上をANAカード・ANA Payで払える | SFC PLUS:ANAラウンジ、スター アライアンス・ゴールド、毎年5,000マイル | 修行の価値は従来とほぼ同じ |
| 300万円未満、平日や閑散期にも飛ぶ | SFC LITE:国際線は羽田・成田・ホノルルのANAラウンジ、国内線は混雑時を除きラウンジ利用可 | 使い方次第で十分元が取れる |
| 300万円未満、旅行は連休中心(子連れ帰省など) | SFC LITE。連休中の国内線ラウンジは使えない場合がある | ラウンジ目的なら慎重に |
2028年4月からのSFC:PLUSとLITEの違い
ANA公式ページの比較表を、PLUSとLITEで並べ直しました。
| 項目 | SFC PLUS(年300万円以上) | SFC LITE(年300万円未満) |
|---|---|---|
| ANAラウンジ | 利用可 | 国際線:羽田・成田・ホノルルで利用可/国内線:混雑時を除き利用可 |
| SFCマイル特典 | 毎年5,000マイル(本会員のみ) | なし |
| スター アライアンスのステイタス | ゴールド | シルバー |
LITEで注意したいのは次の3点です。
- 国内線ラウンジは「混雑時を除き」:年末年始・ゴールデンウィークなどの大型連休や、出発便が集中する時間帯は使えない場合があります。入れるかどうかは当日にラウンジ受付で確認します。LITE向けの事前予約の仕組みもできますが、詳細は2027年度中に案内される予定です
- スター アライアンス便ではシルバー扱い:ユナイテッド航空など提携各社の便では、ラウンジ・優先チェックイン・優先搭乗・手荷物の優先受け取りが原則として対象外になります
- 空港サービスはANAグループ運航便のみ:優先搭乗や手荷物の優先受け取りなどは、ANAグループ運航便に乗る場合が対象です
決済額が300万円に届かなくても、SFCが退会扱いになることはありません。翌年度がLITEになるだけで、判定は毎年行われます。見直しの経緯と、LITEのラウンジ条件の詳細はSFC見直し:LITEも2028年4月から条件付きでラウンジ可にまとめています。
修行を始めるなら2027年。スケジュールと判定期間

プレミアムポイントは1〜12月で区切られる
プラチナの条件になるプレミアムポイント(PP)は、毎年1月〜12月の1年間で積算され、翌年に持ち越せません。2026年はもう3か月しか残っていないので、これから始めるなら2027年1月〜12月で達成を目指すのが現実的です。
飛行機の利用だけでプラチナになる条件は、年間50,000PP(うちANAグループ運航便の利用分が25,000PP)です。国内線はANAグループ運航便なので、国内線だけで50,000PPを貯めれば条件を満たします。
12月末より前に50,000PPに届くと、翌年3月末まで「プレミアムメンバー事前サービス」を使えます(提供開始は早くても4月中旬)。そして翌年度(2028年4月〜2029年3月)はプラチナとしてサービスを受けられます。
SFCの判定期間は「入会日を含む12/16〜翌12/15」
これからSFCに入会する人の判定は、入会日を含む判定期間(12月16日〜翌年12月15日)のANAカード・ANA Pay決済額で行われ、判定期間が終わった翌年度から新しい区分が適用されます。2027年に修行してSFCに入会した場合、スケジュールは次のようになります。
| 時期 | 起きること |
|---|---|
| 2027年1月〜12月 | 修行(50,000PPを目指す) |
| 50,000PP達成後 | 事前サービス開始(最短で4月中旬から)、SFCに申し込める |
| 2026/12/16〜2027/12/15 | 2027年12月15日までに入会した場合の判定期間 → 2028年度の区分が決まる |
| 2028年4月〜2029年3月 | プラチナ。SFCの区分にかかわらずプラチナのサービスも使える |
| 2027/12/16〜2028/12/15 | 次の判定期間 → 2029年度の区分が決まる |
| 2029年4月〜 | プラチナが終わり、SFC PLUSかLITEかで中身が決まる |
新規入会の時点ではLITEでも、プレミアムステイタスの有効期間中はそのサービスもあわせて使えます。なので、PLUSとLITEの差がはっきり出るのは2029年4月からです。修行が終わった翌年(2027年12月16日〜2028年12月15日)に300万円を払えるかどうかが、本当の勝負になります。
【注意】公式FAQには、カードの切り替えや再発行でお客様番号やカード番号が変わった場合、それまでの利用分が対象外になることがあると書かれています。今のANAカードからSFCに切り替えるときは、その時点までの決済額がどう扱われるかをANAに確認しておくと安心です。


50,000PPに何区間必要?2026年5月からの新運賃で計算

国内線のプレミアムポイントは、次の式で計算されます。
PP = 区間基本マイレージ × 運賃ごとの積算率 × 路線倍率(国内線は2倍)+ 搭乗ポイント
2026年5月19日搭乗分から国内線の運賃が「フレックス・スタンダード・シンプル・セール」などに変わり、積算率と搭乗ポイントも新しくなりました。羽田〜沖縄(那覇)(区間基本マイレージ984マイル)で計算すると次のとおりです。
| 座席・運賃 | 積算率 | 搭乗ポイント | 1区間のPP | 50,000PPまでの区間数 |
|---|---|---|---|---|
| ファーストクラス(プレミアムクラス)・フレックス | 150% | 400 | 3,352 | 15区間 |
| ファーストクラス・スタンダード | 130% | 400 | 2,958 | 17区間 |
| ファーストクラス・シンプル | 120% | 400 | 2,760 | 19区間 |
| ファーストクラス・セール | 100% | 0 | 1,968 | 26区間 |
| エコノミークラス・フレックス | 100% | 400 | 2,368 | 22区間 |
| エコノミークラス・スタンダード | 80% | 200 | 1,774 | 29区間 |
| エコノミークラス・シンプル | 70% | 100 | 1,476 | 34区間 |
| エコノミークラス・セール | 50% | 0 | 984 | 51区間 |
距離が長い羽田〜石垣(1,224マイル)なら、ファーストクラス・シンプルで1区間3,336PP、15区間で50,000PPに届きます。エコノミークラス・スタンダードなら1区間2,158PPで24区間です。
※ 端数処理によって数ポイントずれることがあります。正確な数字はANAの「プレミアムポイントシミュレーション」で確認してください。セールの運賃は搭乗ポイントが0なので、区間数が一気に増えます。
PPの仕組みそのものはANAプレミアムポイントとは?計算方法・マイルとの違い・使い道でも解説しています。
決済額が大きい家庭は「ライフソリューションサービス」の道もある
飛行機とライフソリューションサービスを組み合わせる方法もあります。プラチナなら、ANAグループ運航便で30,000PP+ライフソリューションサービス7つ以上+ANAカード・ANA Pay決済額400万円以上の3つが条件です。ANAカードで年400万円払える家庭なら、SFCに入ったあとの300万円(PLUS)もほぼ届くはずなので、相性はいいと思います。ただし、このルートでは事前サービスは対象外です。
費用の目安:運賃×区間数で見積もる
国内線の運賃は日付や予約のタイミングで大きく変わるので、ここでは「1区間あたりの運賃」を仮に置いて計算しました。下の運賃は仮の数字で、実際の運賃ではありません。予約サイトで自分が乗る日の運賃を入れて計算し直してください。
| 1区間あたりの運賃(仮) | 19区間(羽田〜那覇 ファーストクラス・シンプル) | 29区間(羽田〜那覇 エコノミークラス・スタンダード) |
|---|---|---|
| 20,000円 | 38万円 | 58万円 |
| 30,000円 | 57万円 | 87万円 |
| 40,000円 | 76万円 | 116万円 |
修行の費用は1回きりですが、SFCの年会費は毎年かかります。ANA公式ページに載っている本会員の年会費は、一般カード(JCB・VISA・マスターカード)が11,275円、ゴールドカード(JCB・VISA・マスターカード)が16,500円です。家族会員の年会費は一般カードが5,610円、ゴールドカードが8,250円です。
子連れ家庭が修行するか決めるときの考え方
家族カードは本会員と同じ区分になる
300万円の判定には、本会員のカードと、そのカードの家族カードの利用分が合算されます。家族会員には本会員と同じサービスが提供されるので、本会員がPLUSなら家族もPLUS、LITEなら家族もLITEです(5,000マイルは本会員だけ)。公共料金、スーパー、飲食店などの日常の支払いも対象です。
一方で、カードに付いている電子マネー(楽天Edy・PASMO・Suica・nimocaなど)の利用分や、年会費・手数料、ANAカードからANA Payへのチャージ額は数えられません。
連休にしか飛ばないなら、LITEの国内線ラウンジは当てにしない
子連れの帰省や家族旅行は、年末年始・ゴールデンウィーク・夏休みに重なりがちです。LITEの国内線ラウンジは「混雑時を除き」なので、一番使いたい時期に入れない可能性がある、と考えておいたほうがいいと思います。子どもを連れてラウンジに入るときの年齢や同伴のルールは空港ラウンジは子連れOK?年齢制限・料金・同伴ルールまとめで整理しています。
LITEでも、ANAグループ運航便に乗るときは、手荷物受け取りの優先や優先搭乗などの空港サービスを受けられます。
修行してもいい家庭・見送ったほうがいい家庭
修行してもいい家庭
- 家族カードを含めて、ANAカードとANA Payに年300万円以上を寄せられる
- 平日や閑散期にも飛行機に乗る機会がある
- 上の表に自分の運賃を入れて計算した修行の総額に、納得できる
見送ったほうがいい家庭
- 旅行は連休中心で、ラウンジが一番の目的
- ANAカードでの決済が年100万〜200万円くらいで、300万円まで増やす予定がない
- 修行の費用を家族旅行そのものに回したほうが満足できそう
ラウンジだけが目的なら、プライオリティパスのような別の方法もあります。子連れでの使い方はプライオリティパスの子連れ利用を徹底解説を参考にしてください。
よくある疑問
2026年中に修行しても間に合う?
PPは1月〜12月で区切られ、持ち越せません。羽田〜那覇のファーストクラス・シンプルでも19区間(約10往復)が必要なので、残り3か月でゼロから50,000PPを貯めるのはかなり大変です。今年すでにPPが貯まっている人以外は、2027年に計画するのが無理のない選び方だと思います。
300万円に届かなかったらSFCはなくなる?
なくなりません。翌年度がSFC LITEになるだけで、退会扱いにはなりません。判定は毎年行われるので、翌年に300万円以上払えばPLUSに戻ります。
100万ライフタイムマイルに到達するとどうなる?
ANAグループ運航便の搭乗で100万ライフタイムマイルに到達した人は、決済額にかかわらずSFC PLUSになります。ただし、5,000マイルの特典は年間決済額が300万円以上の場合だけです。
まとめ
- 2028年4月から、SFCは年間決済額300万円以上のPLUSと、それ未満のLITEに分かれる。新規入会は一律LITEから始まる
- これから修行するなら2027年1〜12月が現実的。羽田〜那覇のファーストクラス・シンプルなら19区間で50,000PP
- PLUSとLITEの差がはっきり出るのは2029年4月から。修行の翌年(2027/12/16〜2028/12/15)に家族で300万円払えるかが分かれ目
- 300万円を寄せられる家庭なら、修行の価値は従来とほぼ同じ。連休中心の子連れ家庭がラウンジ目的で修行するなら慎重に
修行は大きな出費なので、まずは家族のカード決済額を1年分足し算してみるのがおすすめです。少しでも参考になれば嬉しいです!
それでは皆さまよい旅を!
